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商品撮影で初心者が陥りやすいポイントと対策方法「ライティング編」

こんにちは。社長兼カメラマンの奥平です。

大好評企画第二弾!商品撮影初心者でもプロっぽく撮れるライティングの基礎編です。

この記事は以前他社のデザイナーさん向けに行った商品撮影講座の中で受講者の皆さんから質問を頂いたり私が感じたものを抜粋して解説していきます。

ライティングを勘違いしていると素人くさい写真から脱却することは難しく、逆にライティングさえしっかりしていればスマホで撮影してもプロっぽく撮影することが可能です。

これほどライティングは撮影において重要な役割をになっており、私の経験上商品撮影における重要度は7〜8割になると考えています。

以前CANONのTVCMで妻夫木聡さんが70Dを使った物がありました。

このCMの中で「光を求めるということは影を求めるということ。」という台詞があります。

自然光も含めてライティングとは影を作り出す事が目的といっても過言ではありません。最初のうちは商品を明るく撮影してより鮮明に見せたいという気持ちが先行してしまい全体に光をあてて影を消そうとします。

しかし、世にあふれる写真の多くは光とともに影を撮影しています。そもそも、写真撮影とは「影」を「撮る」とかいて撮影です。

それほど撮影と影は密接な関係にあり、光とは影を作り出す道具なのです、ライティングという言葉も裏を返せばシャドウイング(そんな言葉あるのでしょうか?)です。

商品撮影初心者が陥りやすいポイント

  1. とにかく全体を照らす
  2. 前からの光(順光)で撮影
  3. 真上からの光で撮影
  4. 光源の正しい設置方法
  5. まとめ

とにかく全体を照らす

撮影機材を購入していざ撮影という時に陥りやすいライティングの勘違い問題No1はコレです。とにかく四方八方から光を当てて商品を照らす。その結果、影が消滅して立体感のない写真になってしまう。

前からの光(順光)で撮影

全体からのライティングの次にやってしまうのがレンズと同じ方向から光をあてる方法です。

図のように影は商品の奥に出来てしまうので立体感のない仕上がりになってしまいます。これは、内蔵フラッシュで撮影したときも平べったい雰囲気になってしまうのと同じ理由ですね、スマホでもカメラでも真正面のフラッシュ撮影時には凹凸のない写真に仕上がるのは影の位置が原因です。

真上からの光で撮影

全体が駄目、真正面も駄目となったら今度は上から!ヤフオクレベルではこれでも問題ないかもしれません。レフ板を適切に使用すればそれらしい写真が撮れると思います。しかし、何度も言っているように影を撮ることが重要なのに、商品の真下にしか影が来なければ立体感はそこそこしか表現できません。上から下へのよく見る光になります。

我々は生活の中では光源が上から下にという環境が一般的です。世界最大の光源である太陽の光が上から注いでいる以上これは絶対に覆りません。しかし商品撮影の本質とは商品の特性や表情をより美しく表現することです。

いつもと違う光の位置になるからこそお客様に新鮮な感情を与えより良く認識してもらうのです。真上からの光では見たまんまの撮影にしかならず高級感や立体感も見たまんまになってしまいます。

じゃあ、どういったライティングが良いか?

光源の正しい設置方法

以前のブログにもあるように商品撮影においてベストな光源とは商品の後ろ側です。逆光は側光と呼ばれる位置からのライティングで商品撮影は飛躍的に改善します。

初心者必見!(商品撮影)物撮りの基本テクニック3選+1

基本の後方45度くらいからの照明

台部分がパンチング仕様なので、影が少し見えにくいのですが今までの写真比べると立体感が出てきましたね。本体側面にハイライトが入ってテクスチャ(表面)の表情もわかりやすくなっています。

基本の後方45度くらいからの照明+レフ板で起こす

上の写真にレフ板で重なっている部分の影を柔らかくしました、本当はココからPhotoshopでイジるorもっといい感じの影になるようにライティングを調整していきます。

 

まとめ

前に光が来ると影は後ろに行きます、逆に後ろに光があると前に影が来ます。

被写体の後ろにあるものは撮影できませんので、立体感のある写真を撮ってより価値ある商品に見せたい場合は影を前に持ってくる事を大前提に考えてください。

その先で、影の濃淡やハイライトの位置(シズル)など、もっとグラフィックよりの部分でさらなる写真技術向上を目指してください!

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株式会社松平商会の社長です。経営者として組織のマネジメントをするのが仕事ですが、デザイナー上がりなので制作全般を楽しんで仕事しています。初級~中級程度の制作のテクニックと写真撮影、経営の記事を中心に執筆しています。
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