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祝創立10周年!今だから語る零細企業を続けるコツのようなもの

こんにちは、社長の奥平です。

コロナ禍の状況で出勤を減らすテレワークの導入や出荷作業のソーシャルディスタンシングなど急変する状況に対応しながら2020年4月13日を持ちまして弊社松平商会は設立10周年を迎えました。ちなみに、毎年恒例の周年会食は現状を鑑みまして中止よりの延長となっています。

あっという間の10年でしたが、振り返ってみるとよく10年も会社を続けることができたなーと改めて感心しました。思い返せば新型インフルとリーマンショックに揺れた時代の直後に法人設立をして、本当に小さな事務所と倉庫からスタートした当時のことを今でも鮮明に覚えています。

そこで、今回の記事は10周年記念として小さい企業が潰れずに細々ながら企業活動を継続させるためのコツというか、秘訣というかそういった、振り返れば私が心がけて行動してきたものをお伝えします。

しかしながら、私の経験はあくまでコロナ前の社会の中での経験談でひょっとすると今後は考え方を含めて抜本的にアップデートする必要に迫られる局面が出てくるかもしれません。そういった状況になっても企業経営の本質は変わりません、自分の事業が社会にどのような良い効果を与えられるかが起業家としての命題です。

今回の記事はとくに起業して数年の方には是非ともお読みいただきたい内容になります。28歳の田舎の青年が38歳まで社長を続けてきた話なので成功者の体験談やしくじり先生とも違う現在進行系で上を向くために行っていることです。

  1. 大まかでいいので事業計画を立てておく
  2. 自社だけでは色々とリソース不足になるので人とのつながりを大切に
  3. 三現主義をわすれてはならない
  4. 儲かったら還元、厳しいときは我慢
  5. 私の10年をまとめ

大まかでいいので事業計画を立てておく

事業計画と聞くと銀行や公的機関に提出する本格的なものを想像してしまいますが、そこまでガッツリとしたものである必要はありません。「ぼくがかんがえたさいきょうのかいしゃ」程度のものでも構いません。(それよりはもう少し現実的なものがいいですが笑)

事業計画の中で背景、目的、目標、手法は項目別に書き出す方が、どこかで躓いた時に迷いを払拭できます。

ちなみに弊社の場合は以下のようになります。

  • 事業:EC事業およびECサポート事業
  • 背景:法人設立前から従事していた、深い知見を有するEC事業においての事業展開が自社の強みであるため
  • 目的:ECを通じてお客様(BtoC/BtoB両方)にHAPPYを届ける
  • 目標:物販、サポートなど各業務に応じて数値目標を設定しております(社外秘)
  • 手法:ECサイト運営、商品撮影、画像加工など

ここで大切なのは目的以外はざっくりで構わないということです。手法や目標は時代によって変化していきますしそこに縛られる必要は皆無です。この点は銀行などの提出する事業計画とは大きく違う点です。

しかし、事業の目的は明確にブレずに設定してください。誰のために?なんのためのビジネスか?など、少し大袈裟に言うと自社の事業通じて社会をどうしたいか?を考えて目的を考えると考えやすいと思いますよ。

今回のコロナのように社会が大幅な変更を迫られるというリスクもありますので柔軟さを持ったスタンスのほうが倒産のリスクは減少させることができると思います。

そういった柔軟性の意味では我々のようなオフィスワーカーがテレワークを始めたり、飲食店の方がテイクアウト営業を始めたりという手法にとらわれない、存続のための活動を選択して実行に移すことができるのは非常に大切です。もちろん、そこは中小ならではのフットワークの軽さに起因するものが大きいと思いますが凝り固まった考えでは認知、判断、実行のスピード感が損なわれてしまうますね。

自社だけでは色々とリソース不足になるので人とのつながりを大切に

創業して数年、自分の見立てよりも上方修正、下方修正が必要になることがあります、ひょっとするとそれは資金かもしれない、人材かもしれない、自分自身の情報収集能力や形成センスなど何年か経ったときに気づく様々なリソースが不足することによって、成長の過程に妨げになる要因が発生する事があります。

これを解決するために真面目にコツコツ勉強して一つ一つの課題を克服する考え方もありますが、ベンジャミン・フランクリンの「時は金なり」はこれを端的に言い得ています。

金持ちになるためには金を作るかではなく、いかに時間を作るかを考えることです、時間があれば金を増やすアイディアを生み出すことが出来るとのことです。

私は、何でも自分でやってしまう派の社長でした。そのおかげで広い知見と経験を得ることができました。しかし、自分が時間的に自由になることで新規事業を考えることもできますし、より効率的な組織を考えることができます。そういった意味では、会社の成長を目的とする場合、自分でしないことを決めること、従業員を含めて他人にお願いすることがとても重要になります。

専門職のスタッフを雇用するのも一つですし、相談できる仲間がいることも大切です、弊社の場合はプログラム関係に明るい人材がおらず、基本的には外注さんにお願いしています。また、コンサルタントの先生と契約して経営の一部に意見ややり方を教えてもらうこともあります。

もちろん、同業他社の社長さんと情報交換を行うことも多々有りその中で私は様々な手法や考え方を吸収してきました。ネットショップの運営は弊社のようなサイトが多数あるのでググれば上面の情報はいくらでも収集できます。しかし、その本質の経営の部分はググるよりも他社の社長と話をしたり、コミュニケーションの中に大きなヒントが隠されています。

弊社が所属するイーコマース事業協会のような団体で色々な情報を共有することも大切ですし、気になるお店があれば連絡をとって会いに行ってみるのもいいですね。多角的に考えて自分の足りない部分を補ってくれる人のつながりがあるということは、時代が変わろうとも人間の本質的な喜びになります。

グーグルとツイッターよりも、密接な人間関係は秘密で濃密な情報の宝庫です。今は三密を避ける時代ですが三密解禁の際には是非とも人脈を大切にして、一方的な関係ではない相互扶助の関係を築いてください。

三現主義をわすれてはならない

三現主義とは、現場・現物・現実を表す言葉で主に製造業で使われるものです。

現場=現場に足を運び「場」を確認する

現物=現物の「物」を確認する

現実=理想ではない「事実」を知る

頭でっかちな机上の空論や口先だけではない、自分の置かれている状況での現場、現物、現実を把握することが足元の成長を支える鍵になります。

中小企業の社長が、現場から離れたところで、現実を見ずに、現物を知らないとなると由々しき問題ですよね?そうならないためにも三現主義は貫き通す必要があります。

ちなみに、「現」という字は玉が見えるということを表す感じで、特に「見える」を表すために出来たということですので、現場から積み上げでの成長は欠かすことが出来ない非常に大切な要素です。

儲かったら還元、厳しいときは我慢

弊社では、というより私は商売が儲かったらそこそこ還元しています、ボーナスも通常の会社より少し多めに出す事もありますし、社員旅行の負担など、福利厚生を含む還元を心がけています。スタッフへの還元は帰属意識を高める事と、金銭的な意味の評価の2つの目的があります。特に帰属意識による組織の雰囲気作りのほうに重きを置く方が労使ともに気持ちが楽ですね。金銭評価に重要度を置くと恒常的なボーナス支給が当たり前になったときに支給できない状況になった時に損失感が大きくなってしまいます。

社長自身もボーナスを支給することが出来なかったという負い目を感じることになります、その点はその思いをバネに利益を上げられるように商売を反映させるしか無いのですが。

厳しい時とは、まさに今の状況のことですね。弊社自体は今の所コロナの影響を受けているわけではないのですが、自粛や、嗜好の変化などによる今後の消費不振は大なり小なり発生する事が確定ですので正直現状はかなり厳しいと言わざるを得ません。

特に弊社の主力商品であるスマートフォンケースは日用品というよりも嗜好品の色が濃いので不要不急の買い物となってしまいます、平時では嗜好性を刺激するマーケティングが有効だったのですがこういう緊急事態では逆の効果があります。

先述のように現在の状況では合理的な理由を受け入れてもらい、我慢してもらうことしか出来ません。その点に関してはスタッフに対して申し訳ない気持ちになってしまいます。しかし、明けない夜はありません。その時まで事業を継続させるために、公的機関の補助や融資制度を活用してなんとか凌ごうとしているところです。

ちなみに、弊社が今回のコロナ関連で利用した公的制度は以下の内容になります。

特に日本政策金融公庫の融資は3年間の低金利を含む金利の還元があり手元資金の増強には有効だと思います、新規の取引となりましたが、希望に応えていただく融資額となりました。

※申込みから融資実行まで時間を要することがあるので余裕を持って申し込みしておいたほうが良いですよ。

私の10年をまとめ

のらりくらりと過ごしてきた10年でしたが、言い換えれば柳のようにしなやかに時代に対応したからこそ今があるのではないかと思います。

「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来」とまで向上心があるわけでは有りませんが、自分が経営者としてのあり方をどう考えるか、どのようなアクションを起こすか、判断にかかる時間は適切かなど細切れにした個別の事案に対して一本芯を持って突き進めることが出来たからこそ、現在があるのだとおもいます。

おそらく今後もこの姿勢は変わることが無いもので、ナンバーワンよりもオンリーワン的なスタンスで中小企業らしく、時代の荒波に揺れる小舟の船頭として沈没せずきちんと方向性を持った考え方で事業を進めていくことでしょう。

え、私の考えかたですか?「お客様に対して、私達しか出来ない方法でHAPPYを与えること」です。

シンプルですけど続けるためにはすごく肩の荷が軽くなる考え方ですよ。

それでは次回の振り返りは2030年ですね!!

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株式会社松平商会の社長です。経営者として組織のマネジメントをするのが仕事ですが、デザイナー上がりなので制作全般を楽しんで仕事しています。初級~中級程度の制作のテクニックと写真撮影、経営の記事を中心に執筆しています。
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