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EC事業を行っていく上で重要な3つのこと

こんにちは、社長の奥平です。夫婦で道の駅巡りがブームになりつつあり、田舎の国道にトキメキを隠せません。奥津の道の駅が最近のオススメです!

さて、本題ですが、今回の記事は完全に経営者向けです。
しかも小規模で業歴の浅い新人社長さんに向けて執筆しています、業歴が長く大規模の社長さんはお読み頂く必要がないかもしれませんので予めご了承ください。

みなさんは商売においてどのような点が重要であると考えていますか?売上、利益、社会貢献など様々な志のもと日々の経営を行われていると思います。

ちなみに、私が大学卒業後に就職した企業の新人研修で学んだ近江商人の言葉に「三方良し」という言葉があります。三方とは売り手、買い手、世間の3つです。
「売り手よし、買い手よし、世間よし。」と言われているもので個人的な経営の物差しになっています。
このような故事成語に自分の経営をなぞらえていくのもいいかもしれませんね。

我々EC事業者(商売人)が心がけるべき事を要約すると以下の3つのことに集約されるのではないでしょうか。

  1. 自分の事業が誰の手伝いをしているかを知る。
  2. 一時的に莫大な利益を出すよりも継続する事が肝心。
  3. 自分が何屋なのかを認識する。
  4. まとめ

1・自分の事業が誰の手伝いをしているかを知る。

特に小規模のEC事業者は陥りがちな事なのですが、パソコンの向こうにお客さんが居てその人に対して商品を販売している。悪い商品でなければ問題はなく、売ってしまえば終わり。
こういう考え方の事業は目的がお金だけになってしまい、自分の人生を自分で豊かにするのを手伝っているだけになります。
「自分の販売している商品が誰かの人生を多少豊かにしている」という事に視点を変えてみれば事業においてお金以外の目的が生まれ、顧客のために事業を行うという意識が生まれます。もちろん営利目的なので売上と利益から目を背けることはできません。

事業の成果はお客様に対して提供できた満足の値であり、そこから得られる対価が利益であるべきです。商品力、販売力、収益性を考えて合理化したうえで事業の目的であるお客様の満足が提供されてこそ健全な経営が成り立っていきます。
あなたは自身が行うEC事業で誰の手伝いをしていますか?

ちなみにAmazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」と言っていますね。事業規模は違えど見習うべき姿勢です。

2・一時的に莫大な利益を出すよりも継続する事が肝心。

前述のお客様の満足により得た利益ですが、これが継続できない短期的なものであれば事業の継続を行うことはできません。
1年間だけ1億円の利益を出すよりも、10年間続けて千万の利益を出し続けることのほうが難しいのは皆さん御存知ですよね。
トレンディな経営用語で言うところのサステナビリティ(継続性)です。

以下は企業生存率をまとめた一覧です。

  • 1年:40%
  • 5年:15%
  • 10年:6%
  • 20年:0.3%
  • 30年:0.02%

※例 1年目の企業は40%が生存して残りの60%は倒産

まさかの起業1年目で60%が倒産という衝撃の結果でした。5年経つと85%が廃業しています。5年目の生存率である15%というとAKBの選抜入りする割合とほぼ同じですね。

この数字からも分かるように起業するのは物凄く簡単です。ましてECに関しては初期投資金額が100万円でお釣りが来る程度の投資で法人設立とEC店舗を持つことができて社長になることができます。

しかし、5年後も社長で居続けれる保証はありません。目先の利益のために大きな仕入れをしても最初は成功するかもしれません。だって、最初の一歩が成功するから起業したのですから。では、次の一手は?さらにその次は?と聞かれると目先の利益しか考えていない社長さんは答えることができません。

10年続ける事ができる企業が6%しか無い理由には、目先の利益だけに注目して継続性と中長期的な展望がないという事が挙げられます。起業時の事業がそのまま目的になってしまえば迷子になるのも納得できますね。お金だけが事業の目的になって事が良くないという結果を表しています。

継続するための秘訣は「分相応に手の届く範囲で成長していくこと」が最重要です。スタッフも店舗もオフィスも徐々に成長していき基礎を固めていくことで、事業の継続性が徐々に担保されます。
そのためにも、多くの成功者が語る良い事業計画書は大事なのですね。

3・自分が何屋なのかを認識する。

貴方は何屋さん?と聞かれたら何と答えますか?
「弊社は貿易商社です。」と答えています。つまり貿易商社としてEC事業と行っているという認識ですね。弊社はEC事業の他にも一般小売店様向けの卸事業も行っているので「ネット通販屋です。」と答えると少し違和感があります。

自分の事業に合った「○○○屋さん」と答えると自分の意志が反映されます。極端に言えば言葉に出すことでそれが具現化し自分の方向性を示してくれます。言霊という考え方ですね。

例えば弊社の場合は
株式会社松平商会は貿易商社、だから海外の製品を通じてお客様の生活を良くしたい。

社内で会社の方向性を共有できると取引先も、スタッフも安心して自分の仕事をすることができます。コンセプトが明確な方が方向性が定まりやすく意思決定もスムーズに行なえますよね。
このコンセプトメイキングの根っこになるのが自分が何屋かを知ること。
そのコンセプトに自社の強み、独自性を加味してユニークな企業に育て上げることが経営の楽しさではないでしょうか?

まとめ

小規模でも副業でもかんたんに始められるインターネット通販なので一時期は雨後の筍のような状況でしたがその時に起業した方はほとんど残っていませんね。簡単に起業できる事業は継続するのが難しいという事を知る頃には自社が危険な状況。こうならないように背伸びせず慢心せず、「自分の事業で誰を幸せにするのか?」を心に持って継続可能な事業を行っていただき、弊社がその事業に寄与できればと考えています。

「売り手よし、買い手よし、世間よし」

シンプルで伝わりやすい良いコンセプトだと思いませんか?

by
株式会社松平商会の社長です。経営者として組織のマネジメントをするのが仕事ですが、デザイナー上がりなので制作全般を楽しんで仕事しています。初級~中級程度の制作のテクニックと写真撮影、経営の記事を中心に執筆しています。
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