こんにちは。デザイナーの真琴です。
Web解析に力を入れていきます!!と言い出して2年が経とうとしてます。
Web解析士の資格を取得しようと勉強をしているのですが、昔はこんなに記憶力悪くなかったのになぁ
と思う程に脳が老いていっているのを実感しています。
そこで、今回は自分の備忘録も含めウェブ解析で知っておく必要のある言葉や間違いやすい指標・計算式などの紹介をしていきます。
ウェブ解析士を取得する予定がない人でも、モールのデータを見て対策を立てたいと思ってる方なども覚えておくことをオススメします。
- オウンドメディアに関する指標
- 広告に関する指標
- 目標と計画に関する指標
- まとめ
オウンドメディアに関する指標
ページビュー数(PV)
- ページの閲覧回数
- 解析ツールの種類や閲覧環境の影響を受けにくい
- 1人が何度も同じページを閲覧しても回数が増加する
- F5連打(更新)で急激に回数が増加する
セッション数(訪問数・訪問回数・ビジット数)
- ユーザーがアクセスして離脱するまでの一連の行動
- 実際の行動と計測データが一致しないことがある
- 一定時間アクセスが止まるとセッション終了になる(グーグルアナリティクスだと30分でセッション終了)
- 日付が変わったタイミングでセッション終了
新規セッション率
新規セッション率(%)=(新規ユーザーのセッション数÷全セッション数)×100
- 全セッションのうち、初めて閲覧したユーザーのセッション数の割合
- 測定期間以前に訪問したユーザーによるセッションはリピーターセッションと判断される為、測定する期間によって変わる
ユニークページ数(ページ別セッション数・ページ別ユーザー数)
- 同一セッション内で同一ページを複数回見ても、重複してカウントしないページビュー数
- ユニークページビュー数はセッション数よりも多くなる
例えば、同一セッションで「ページX→ページY→ページX」と見た場合、「ページXのページビュー数は2」ですが、「ユニークページ数は1」となります。
ユーザー数(訪問者数・ビジター数・ユニークユーザー数・UU)
- 一定期間にウェブサイトを訪れたユーザーの数
- 人ではなく、デバイス・ブラウザ単位で測定(1ユーザーがPCとスマホで閲覧した場合2ユーザー数となる)
同一ページでページビュー数とセッション数とユーザー数の関係
正常なデータならこれが揺るぐことがない!!
100ユーザーが閲覧しているのに5PVになることはデータ上ありえないということです。
直帰率(Bounce Rate)
サイト全体の直帰率(%)=(直帰数÷セッション数)✕100
ページごとの直帰率(%)=(ページで直帰した数÷閲覧開始数)✕100
加重直帰率=
(直帰セッション数÷ランディングセッション数)×(該当ページビュー数÷サイト全体のページビュー数)
- 入り口となった1つのページだけを見て、他のページに移動せずにサイトから離脱した行動
- 入り口となった1つのページ=トップページ・ランディングページ・商品ページ
- 離脱=ブラウザを閉じる・他サイトへ移動する
- 直帰数=直帰したセッション数
離脱率
離脱率(%)=(離脱したページビュー数÷ページビュー数)×100
- 別サイトへの移動やブラウザを閉じるなどの行動
- 直帰も離脱に含まれる
- 離脱数は該当ページにおけるページビュー数と離脱数の割合
- 離脱率はページビュー数単位で計算することを注意
平均ページビュー数(訪問別ページ数)
- 1セッションあたりのページビュー数を指す
- サイトに訪れたユーザーの興味関心度合いを表す指標
ユーザーあたりのセッション数
ユーザーあたりのセッション数=セッション数÷ユーザー数
- 1ユーザーあたりの再訪問を指す
- リピートの状況が把握できる
コンバージョン数
- サイトの目的を達成する、ユーザーの行動を指す
- サイトの目的=商品の購入・問い合わせフォームへの入力・資料請求など
- コンバージョンはサイトの目的によって異なる
- Conversionを略して「CV」ともいう
コンバージョン率
コンバージョン率(%)=(コンバージョン数÷セッション数)×100
- コンバージョンを達成した割合を指す
- Conversion Rateを略して「CVR」ともいう
広告に関する指標
インプレッション数
- 広告が表示された回数を指す
- ページビュー数と同じく、表示した回数で数える
- 広告が1ページに複数あればインプレッション数は広告の数だけカウントする
- 「imp」「imps」「表示回数」ともいう
リーチ数
- 広告を表示したユーザー数を指す
- 計測はユニークユーザー数単位
クリック数
- 広告クリックした数を指す
- セッション単位でカウント
- セッション中に広告を複数回クリックした場合もクリック数は1回とカウントとする
広告費
- 広告にかかった費用
- 広告媒体や広告種類によって期間やインプレッションやクリックなど、課金方法が異なる
- インターネット広告では、インプレッション課金やクリック課金が一般的
CPM
CPM(円)=(広告費÷インプレッション数)×1000
- Cost Per Milleを略して「CPM」
- 広告掲載金額の単位
- インプレッション1000回あたりの料金
- インプレッション単価・Imp単価ともいう
- 1000を意味する「mille」が由来
CTR
CTR(円)=(クリック数÷インプレッション数)×100
CPM(円)=(広告がクリックされた回数÷広告が表示された回数)×100
- Click Through Rateを略して「CTR」
- ウェブページ上に「広告が表示された回数」のうち、「広告がクリックされた回数」の割合
CPC
- クリック単価・サイト訪問者獲得単価ともいう
- Cost Per Clickを略して「CPC」
- 広告の表示によって得られるユーザーのクリック1回あたりのコストを指す
- 広告掲載後の効果測定の指標
- PPC広告(Pay Per Click広告):クリック単価で買い付けができる広告を指す。リスティング広告(検索連動型広告)・一部ディスプレイ広告など
- どのくらい効率よくクリックを獲得できているかはCPCを比較して見極めることが可能
CPA
- 顧客獲得単価ともいう
- Cost Per Acquisition/Cost Per Actionを略して「CPA」
- コンバージョン(商品購入・会員登録など、利益に繋がる成果)を1件獲得するのにかかったコスト
- CPAを見ることで各施策の費用対効果が分かる
- より低コストでサイトの目的を達成するための施策を決定する上で参考になる指標
ROAS
- Return On Ad Spendを略して「ROAS」
- 広告の費用対効果を指す指標
- 広告費用に対して得られた売上の割合
- 広告出稿によってどのくらいの売上が伸びたかを指す
- ROASを見ることで、各施策における広告費用に対する売上の貢献度が分かる
- より低コストで収益に貢献する施策を決定する上で参考になる指標
- ROASが100%以下の場合、広告費用>売上(リターンが0以下)
- ROASが100%以上かつROIがマイナス=施策は増益に寄与しなかったと判断できる
ROI
- 投資収益率ともいう
- Return On Investmentを略して「ROI」
- 企業が広告などに投下したコスト(投資)に対して、得られる効果(利益)の割合
- 費用>利益の場合、ROIはマイナスになる(100%以下になる)
- ROIを見ることで、各施策における広告の投資に対する利益の貢献度が分かる
- より利益に貢献する施策を決定する上で参考になる指標
目標と計画に関する指標
KGI
- 重要目標達成指標
- Key Goal Indicatorを略して「KGI」
- 最終目標が達成されているかを計測するための指標
KSF
- 重要成功要因(施策)
- Key Success Factorを略して「KSF」
- KGIやKPIを達成する上で決定的な影響を与える要因
- KGIやKPIを達成するための要素や施策
KPI
- 重要業績評価指標
- Key Performance Indicatorを略して「KPI」
- KSFの達成度合いを測定するための指標
KGIからのブレイクダウン
「K」が付く指標ばかりでわかりにくいので、ECの場合で考えてみます。
KGI:年商昨対20%増加
KSF:
KPI:
ざっくりした感じですが上記のような感じになります。KGI(最終目標)を達成するために何をするか(KSF)
KSFが達成できているかをKPIで図る
まとめ
上記の指標や計算式は、Web解析のほんの一部にはなりますが、基礎となるとても大切な指標や計算式です。
聞き慣れない単語がいっぱい出てきてい紛らわしくなりますが、1つ1つの意味と一緒に覚えると覚えやすいと思います。