こんにちは、先日、夕方に田舎の道を歩いている時に夏の終わりを感じて非常に切ない気持ちになり立ち止まって深呼吸してしまったセンチメンタルおじさん(社長の奥平)です。無性に聞きたくなって森山直太朗の「夏の終わり」をiTunesで購入しました。涼しくなるのはうれしいですが昼間にカフェからでた時のアスファルト特有の熱気が感じれなくなると思うと寂しいですね。
さて、本日は先程の話のように何故か買ってしまう購買心理のお話です。売る側と買う側で心理が違うのは当たり前なのですが、顧客目線にたって考えて見ると売上アップの手法が沢山見えてきますよ。
人間の目線の動きは基本的に左上から右へ、その繰り返しで構成されています。いわゆるZの法則と呼ばれるものです、WEBなどでは見出しだけを見るFの法則というものもありますが、基本的に左上が特等席なことには変わりありません。意識して見渡してみると当たり前のように左上には重要なこと(伝えたいこと)が配置されていますね、たとえばWEBサイトのTOPページへの動線はロゴをクリック(タップ)することが一般的です。雑誌の表紙は左上がほぼ絶対に名前です。(新聞のように縦書きのものは右上が重要ポジションとなります。)
さて、貴方のサイトの右上には何が配置されていますか?
上の画像をご覧ください、何か違和感がありませんか?上のテキストは青色を赤で、赤色を青で書いています。英語で表記されているものは「BLUE=青」と認識するのに少し時間差があるので感じにくいですが漢字で表記すると青という文字に赤色という違和感が大きくなります。私たちは無意識の中で画像の下のグループのように青には青色、赤には赤色という意味と色の整合性を求めます。求めるというよりはあるべき形から逸脱しないことを良しとしていますので、その整合性から逸脱したものに違和感を感じ拒絶してしまいます。写真の世界観とフォントが乖離している場合も大きな違和感を感じますし、高級なイメージの写真に対して売価が通常よりも明らかに安いと心配になってしまう心理です。一気通貫で整えていくことで安心感も生まれますよ。
デザイナーとして耳の痛い言葉ですが、説明用の画像(上のナイフのやつ)を作っている時に再確認しました。よかった!俺、そもそも変な日本語フォント持ってなかった。
大手の広告が明朝、ゴシックの読みやすいフォントを採用していますね、デザインスキルが上がるに連れてフォントに個性を出すのではなくビジュアルを通じて製品の個性を主張するのです!これが正しいデザイン。難読なフォントで個性を出そうとするのは素人のやることです。
シンプルで読みやすいフォントの方がスーッと入ってきます。ストレスとなる難読フォントは完全に制作サイドのエゴです、英語の表記だけも同じようにデザイナーのエゴですね。世界観を優先するにしても日本語入れるべきです!
一度、友人や家族に読んでもらってストレスに感じた点をまとめて改善策を練るのも良いですよ!
これはもはや鉄板中の鉄板ですね。むしろ鉄&板です。
松竹梅商法とは1,000円/1,500円/2,000円のメニューが用意されている場合に多くの人間は1,500円のものを選ぶという現象の総称です。これは人間の心理として下(梅)のものは選択したくない、かと言って上(松)は検討しにくい、そこで消去法で中(竹)を選んでおけば妥当という気持ちになります。
本当に売りたい高粗利の商品は竹で、上下(松梅)の内容の中間で問題ないので加減算で梅には少し見劣りする内容を、松には少しお得感のある内容に設定するだけで松竹梅コースの完成です。これは既存の無いように上下を足すだけなので非常に簡単に実践できなおかつ効果も抜群です。
AとB二者択一の場合は意見は半分に割れ価格の差があってもおおよそ50%ずつになります。しかし、AとBとCの商品を松竹梅で分けたところ松22%、竹57%、梅21%という結果になりました。売る側の心理としては安価な梅が売れると思うのですが消費者心理的には中間を選ぶことが最善の選択という認識になったということです。
約6割の人が中間の商品を選んでくれるのであれば上下の価格帯を設定しない手はありませんね!
お客様の目線を考えるということは我々と同じ人間が消費行動を行う時に考えること、感じることの中からネガティブな部分を取り払う事が根幹にあります。これを実直に行う事が最善の策なのですが、売り手目線というやっかいな感情によって捻じ曲げられてしまい、結果お客様にストレスを与えることになり離脱を生んでしまいます改めて顧客目線を大事にしながら上記のテクニックを貴店の売上アップにご利用ください。