こんにちは、社長の奥平です。
猛暑を通り越しての酷暑が続いていますね、長年にわたり社内の禁止項目であった短パン着用を解禁にするほどの酷暑っぷりです。
「えっ?なんで短パン禁止なの?」
お客様が直接いらっしゃる会社ではないので服装などは比較的自由なのですが短パンビーサンのようなラフすぎる服装は会社として相応しくないという判断から禁止としていました。
それでも、今年の酷暑での出荷作業はヤバイんですよ。熱中症対策必須ですのでこれからも注意してくださいね。
さて、そんな暑い夏に発表されたEC業界を揺るがす一大ニュースがありましたね。そう、楽天市場のサムネから文字が(ほぼ)消える問題です。
https://netshop.impress.co.jp/node/5644
楽天といえばメーカー提供の白抜きカタログ画像に文字入れまくりの独自スタイルを長きにわたり推奨し、また店舗側もそれに従ってなかなかカオスなデザインを培ってきました。
おそらくこの流れは2008年頃にはすでに確立されており、当時PCメインであったネット通販業界において歓迎され続けました。
写真撮影ができなかったり受注発注の商材ばかりを扱われている店舗や、カタログ転載で数万点にものぼる商品点数を登録している店舗にしてみれば自社のオリジナル写真撮影などかなり無理のある作業となってしまいます。
ちなみに、楽天のページの代名詞とも言える以上に長いページもPC時代のレガシーと言わざるをえませんね。
さて、そんな遺産を引きずりながら進んできた楽天市場ですがスマートフォンの台頭と共に少しずつ方向性を変えざるを得ない状況になってきます。
長すぎるページは読み込み速度が遅くなるという理由でGoogleに敬遠され、文字入れのサムネイル画像は商品を探しにくいという理由でユーザーに嫌われていきました。
2010年台前半のようにスマートフォンの流通シェアが低くPC全盛の状態であればこういった状態でも問題はなかったのでしょうが、今はすでにそういった時代ではありません。
楽天市場としてのモバイルフレンドリーの一環がこの度の文字入れ禁止条例の一因になったのではないかと個人的には考えています。
楽天市場のルール上でしか出店できないように規約で明文化されているので回避することは基本的に無理です。運よくパトロールから逃れ続けたとしても自動判別で検索結果の下落など何らかのペナルティが課されることは間違いありません。
文字入れの必要性は売る側からすれば一目瞭然ですね。そう、お客様にテキストではなく画像で訴求する方がより伝わりやすいからです。
送料無料やお買い得な価格、納期が早いなど言いたいことはたくさんありますよね。
しかし、それは売り手の都合でしかない場合もありませんか?ビジュアルで訴求できないから文字に逃げているという見かたができるサムネイル画像も散見されますよね?
もっと画像を洗練させてビジュアルで売っていく事に注力する時代が来たと考えればカタログ画像の転載しかできない店舗よりは確実に優位性を保つことができます。
20%ショックを回避するのではなく向き合って競合他社に対して自社の優位性を向上させるといった上手に付き合っていくという姿勢が我々零細企業には求められていきます。
弊社提供の画像は概ね文字入れ20%以下の仕様となっています。こういうルールが生まれる事を予見していたのではなく単純に伝える情報はサムネイルだけではなく商品テキストや各種アイコンなど検索画面に網羅されているからです。もちろん、様々なお取引先に対して提供している画像ですので価格訴求や送料無料などを入れることが出来ないので良くも悪くもシンプルなデザインになっているという側面もあります。
改めて見ると「良くも悪くもシンプル」という表現が言い得て妙ですね。
たしかに、サムネイル一枚であればシンプルでも十分に伝わります。しかし、我々が表示されるのは競合ひしめく検索結果です。その中ではこういう状態でのサムネイルが引き立つこともあれば埋没してしまうこともありえます。
ここで改めて今回のルールのおさらいです。
画像背景は写真背景または単色白背景のみ。
※追記白型の写真背景のみ使用可能というアナウンスが公式より発表されました。写真でも黒っぽい写真は新ガイドラインの適応外になります。
ここですね!写真画像を使えば白抜き画像よりも表現の幅が広がり検索の競合店舗にも優位性を持つことが出来ます。
モデル画像を使うと結構いい感じになりますね。文字入れルールにも対応した程度のテキストです。白っぽい写真背景が推奨されますので概ねこちらのレギュレーションもクリアできそうですね。
※文字入れ率確認のためグリッドを表示しています。
モデルさんの手配やサイトのテイストなど色々ハードルはありますがこの危機を乗り越えて更に商品ページを改善させるチャンスと思ってぜひともモデル撮影に挑戦してみて下さい。手タレだけなら友達でも簡単になってもらえますよ。
(外注も含めて)制作力のある店舗には好条件になり、カタログ転載で売上を伸ばしていた店舗には危機になるかもしれない今回の楽天サムネイル問題ですがまだ時間はあります。2018年8月下旬にはチェックツールの配布が行われるという情報もありますのでもうしばらくある時間の中で焦らず準備を怠らずいつでも立ち向かえるようにしておきたいですね。